今日午後、ヤースケライネン駐日大使を表敬するため、フィンランド大使館を訪問した。
年明けに、視察のためにフィンランドを訪問することになり、その報告と挨拶のため。
中曽根康隆先生と上杉謙太郎先生と3人(+外務省・党職員)での訪問だった。
大使は大変気さくで親しみやすいお人柄で、我々の訪問を喜んでいただき、シナモンロールとコーヒーを振舞ってくださり、フィンランドに関する色々なお話をして下さった。
(写真中央の中曽根先生が持っているのはフィンランドが産んだ「ムーミン」です笑)

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<女性活躍>
今日、対応していただいた大使と公使(ナンバー2)と経済担当の一等書記官は、3人とも女性だった。
ちなみにフィンランドのマリン首相も女性で、現在36歳。
2019年に首相になった時には33歳で、主要国では最も若い女性指導者として有名である。
さらに大使によると、連立を組む5党の代表は、5人全員が40歳未満の女性とのこと。
北欧諸国は福祉国家として有名で、子育てがしやすい環境が整備されたことから女性の社会進出が進み、様々な立場で活躍していると聞いていたが、これほどとは思わなかった。
帰りの車の中で、中曽根先生と二人でわが国の政治の現状と比べつつ、「並み居る先輩議員たちをどうやって率いているんだろう」「いや、そもそも先輩議員たちはそんなに年下になぜ任せるんだろう」と、ますます興味が湧いてきた。

<教育>
フィンランドはNOKIAで有名だが、最近ではスタートアップ政策にも力を入れ、新興企業が続々と生まれているという。
上記の女性活躍もそうだが、教育のレベルが高いことがその背景になっているのではないかと我々は考えていて、今回の視察でも教育現場を見に行きくことを計画している。
大使によると、1960年代から教育政策を大きく変えて、現在の姿があるとのこと。
端的にいえば、教師のレベルアップに注力してきたという。
保育園や小学校を含めて、教育者には基本的に大学院卒の資格が必要として、大学でも最も優秀な学生が教育者になるように制度を変更した。
今では、教師が最も人気の高い職業となっており、優秀な教師が優秀な生徒を作るという好循環が生まれているという。

<エネルギー>
フィンランドはクリーンエネルギーとして原発を推進しており、オンカロという地域に世界初の核廃棄物の最終処分場を構築していることでも有名。
日本では今後、最終処分場の選定に向けて議論が進んでいくことが予想され、今回の視察でも、ヘルシンキから片道3時間のオンカロを訪問先の候補に入れている。

<サウナ>
フィンランドといえばサウナ。
大使館の中に大使専用のサウナがあると聞いて、そのことを質問すると、大使はいたずらっぽく笑って、
「実は、この前増設したので、サウナは1つじゃなくて2つなのよ」
と教えてくださった。
そういうフィンランドに敬意を表するためにも、もちろん視察の日程にはサウナ体験を入れることになるはず笑

今日は、ヤースケライネン大使のお人柄に触れ、またフィンランドの魅力の一端をご紹介いただき、ますます視察が楽しみになってきた。
しっかり事前に勉強し、日本の課題解決につながるような取り組みを持ち帰りたい。