今日は選挙区を出て津軽の深浦町へ。
車で片道3時間半の長旅だ(新幹線なら東京まで着いてしまう笑)。

10時、深浦町立追良瀬さけます増殖センターへ。
福沢組合長案内で視察。
今年は豪雨で河口や川の流れが変わり、遡上が少なめ。
施設が老朽化し、担い手も高齢化するなど、町営とはいえ厳しい経営。
それでも今年は、青森県が3000万円を拠出して豊漁の北海道から卵を移入する予定(素晴らしい!)。
これをしっかり孵して放流し、4年後に期待したい、とのこと。 

11時、オカムラ食品のグループ会社・日本サーモンファームが経営する大峰川のニジマス中間養殖場へ。
鈴木社長の案内で視察。
大峰川は、小さい河川ながら、白神山地からの綺麗な水が年間通して豊富に入手できる素晴らしい環境。
ここで卵を孵し、500グラムまで育てて、深浦や今別の港のイケスに移して3キロ以上になったら「青森サーモン」として出荷。
今年は創業から5年目ながら1600トンを出荷。
これは、青森県のさけますの漁獲量1000トンをすでに超えている、とのこと。
デンマークの養殖ノウハウを日本に合うようにアレンジして、既に国内最大級の養殖場となっている。
今後は1万トンを目指してさらに養殖場を増やしていく方針。

12時半から、深浦町役場に移動し、吉田豊町長、工藤兼光県議、マグロの資源管理に取り組むホリエイの堀内社長なども加わって意見交換。

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実は、世界の漁獲量は順調に伸びているが、増えているのは「獲る漁業」ではなく「育てる漁業」の部分。
一方で、日本では「育てる漁業」はほとんど伸びず、「獲る漁業」はどんどん減少していて、世界の潮流から取り残されている。
そうした中で、この深浦町では、獲る漁業と育てる漁業の両立によって、持続可能な漁業を確立する取り組みが進んでいる。
日本サーモンファームでは、従業員が26人(平均年齢33歳)に増え、地元の雇用を産んでいるほか、従業員同士が結婚し、子供も今年は4人も生まれたとのこと。
「深浦モデル」 は、漁業だけでなく、地域の課題を解決する取り組みになりつつある。
 
鈴木社長の「ここには希望しかない!」という言葉が心に残った。 
往復7時間かけて来た甲斐があった。