今日、十和田西高校の閉校式に参列した。
(写真は、来賓挨拶をする小山田久・十和田市長)

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十和田西高校は平成元年に、県内66番目の高校として開設。
それ以前は、三本木農業十和田分校として、800人以上の卒業生を輩出してきたとのこと。
開校にあたっては、地元に県立高校を開設したいという当時の十和田湖町(現在は十和田市に合併)の強い意向が決め手になったらしい。
それから34年、途中、県内唯一の観光科が開設され、奥入瀬渓流のボランティアガイドや、十和田バラ焼ゼミナール(B1グルメ選手権等)とのコラボなど、地元の観光や地域振興に関する特色ある活動を続けてきた。

その十和田西高校は、今後は、六戸高校・三本木農業と共に、三本木農業恵拓高校として統合されていくことになる。
三本木農業恵拓高校でも、今年から奥入瀬渓流のボランティアガイドを開始するなど、十和田西高校からの取り組みの継続を図っている。

それにしても、去年から、五戸高校、 田子高校に加えて、今回の十和田西高校や六戸高校など、地域の中核となっていた高校の閉鎖が続いていることは、本当に寂しい。
もちろん、少子化による入学生の減少が直接の原因なのだが、伝統ある、そしてこれまでその伝統を作り、引き継ぎ、地域の中核となってきた学校が閉鎖されていくのは、当該地域にとって大きな損失だろう。
今日も、これまでの十和田西高校生の取り組みを聞き、また今日参列していた最後の卒業生がコロナ禍でも一生懸命その伝統を守ろうとしてきたことを聞き、心が熱くなった。

やはり少子化はわが国の最大で最重要の課題だと思う。
伝統が失われることは、地域の活力が失われていくことである。
統合先の高校への支援はもちろんだが、閉鎖される高校が所在する地域に対する配慮もまた、必要なことだろうと思った。