衆議院議員 神田潤一のブログ

衆議院議員1期目(青森2区選出、自民党公認)の神田潤一です。 「ふるさとの思いを受け継ぎ、新時代をひらき、つくる」をモットーに活動する日々の思いを綴ります。

    2022年10月

    今日午後、八戸市のサービス付き高齢者向け住宅の「白山台やすらぎ館」を見学した。

    この施設では、「みまろぐクラウド」というシステムを導入し、
    ・ドア開閉検知センサー
    ・バイタルセンサー(体温や心拍を自動で計測) 
    ・自動温度湿度計測システム
    などのデータをクラウドに記録すること等により入居者の安全・安心を確保するほか、介護スタッフの見守りや異常検知の負担を軽減するなど、先進的な取り組みを進めている。

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     一通り館内の見学を終えて、入居者やデイサービス利用者の方々にご挨拶したところ、複数の方から以下のような切実な訴えを頂いた。
    ・ロシアの戦争や北朝鮮のミサイル攻撃などをやめさせてほしい
    ・大災害をもたらす温暖化を止めてほしい
    ・新型コロナはいつまで続くのか。経済を立て直してほしい
     
    最後に話したおばあさんは、「子供や孫のことを考えると、温暖化や戦争などがある世の中のことが心配で、安心して死ねません」と涙を浮かべて訴えてこられた。

    その気持ちをしっかりと受け止めなければと思った。

    青森県南と岩手県北が、わが国でも有数の鶏卵、鶏肉、豚肉、牛肉などを産出する畜産地域であることは意外と知られていないのではないか。
    また、八戸港が漁業や水産業の港から、工業コンビナートに変遷してきていることはよく知られているが、それでも火力発電所や製紙工場、造船所などのイメージが強く、そこに日本有数の飼料ターミナルがあることは、地元でもあまり知られていないのではないか。
    実は、私自身、昨年の衆議院議員選挙に立候補するために地元に戻ってから初めて認識したことである。

    しかし、青森県にとって畜産は、今や米や果実、野菜等を抑えて最大の産出額を誇る農業の主力となっている。
    このことはもっと地域で認識され、高く評価されてもいいと思う。

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    その中心は、八戸港の「東北グレーンターミナル」(上の写真)とその周辺の飼料配合企業であるが、さらに八戸港や自動車道などのインフラの整備があり、ブロイラー等の食肉処理工場の立地、飼料や加工品等を運ぶ運送業の拡大など、地元の関係者の長年の取り組みの結果でもある。
    もちろん、雇用や地域経済にとっても大変重要な柱となっている。

    今後は、食料自給率の向上(食料安全保障)や国策としての農産物の輸出振興など、畜産業の重要性は高まっていく。
    そのためにも、八戸市やその周辺地域がこうした一大畜産業の集積地になっていることは、地域でもっと認識されるべきである。
    私もしっかりアピールしていきたい。
     

    今日は昼から予定が空いたため、八戸と三沢の合計4ヶ所で街頭演説を実施した。

    それぞれ約15分、訴えたのは以下の3点。

    ・臨時国会での主要なテーマ(物価と円安対策、持続的な賃上げ、成長のための投資)

    ・北朝鮮のミサイル発射(Jアラートのタイミングと正確性、避難指示の改善)

    ・政治不信に対して説明を尽くしていくこと(宗教や国葬など)


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    昨年10月の衆議院選挙が終わってからも、毎月数回、1回につき数カ所で街頭演説を継続している。
    もちろん、八戸市だけでなく出来るだけ選挙区の市町村で満遍なくやるよう心掛けている。 

    街頭演説はもちろん、現在の政府や私自身の取り組みを説明する大事な場である。

    一方でまた、私にとって、街頭演説は「訓練」と「栄養」でもある。


    政治家にとって言葉は命だ。

    目の前の人に、何を、どんな言葉で訴えるか、どうすれば伝えたいことが伝わるか。

    原稿を持たずに行う街頭演説は、まさに11回が真剣勝負、目の前の人の反応を見ながら、頭の中で適切なテーマと言葉を探りながらの作業、つまり反射神経の勝負になる。

    この反射神経を常に磨くことこそが、政治家として成長していく一つの重要な条件、と私は考えている。

    街頭演説は、私にとって、まさにその反射神経を磨くための大事な「訓練」である。


    そして、政治家にとって国民の理解と協力が活動の基盤だ。

    国民の皆様に政府や自らの取り組みを説明し、理解していただくこと、そして協力と支援をいただくことによって、活動を続けることができる。

    街頭演説は、その国民一人一人の反応を直接感じることができる貴重な機会になる。

    立ち止まって聞いていただく方、車の中から手を振っていただく方、街頭演説の後で「頑張れよ!」と声をかけてくださる方、一人一人の反応が私の活動の糧となり、大きな力になる。

    今日もたくさんの方に、政治家として活動をしていく上での「栄養」をいただいた。


    雨の中で始めた街頭演説だったが、三沢に着いた頃には雨が上がり、晴れ間が見え始めた。

    街頭演説の間にいただいたたくさんの反応や声に大きな勇気をいただいて、また明日からの活動にしっかりと向かっていきたい。

    今日は十和田市で「とわだ駒街道マラソン大会」に参加した。
    十和田市の官庁街には、昔、陸軍の軍馬補充部があったことから「駒街道」と呼ばれていて、春には桜の名所となるこの道から名前をとった大会だ。
     新型コロナ等もあって5年ぶりの開催となったこの日は秋晴れで、最高のマラソン日和となった。

    開会式で来賓として挨拶した後は、レースに集中。
    10kmの部は9:45スタート。
    どうしてもスタートのピストルを聞くと気合が入り、スタートダッシュをしてしまう。
    陸上競技場を2周半して、官庁街に出るときには、200人くらいのうちの前から10番目くらい。
    最初の1キロ3分35秒は、明らかにオーバーペース😅
     
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    そこから軌道修正を図るが、練習不足+オーバーペースで、2キロくらいで早くもヘロヘロ。
    ペースが落ちてどんどん抜かれていく。
    「衆議院議員が苦しい思いをして走らなくてもいいのに・・・」
    という自問自答が頭に去来するが、 後の祭り。

    苦しい中で、沿道から「頑張って」という声をもらうとやっぱり嬉しい。
    「ありがとう!」と答えているうちに、少し力が出てくる。
    折り返しの後は、一緒に走っている後続のランナーからも「頑張って!」との声援をいただく。
    「ありがとう。がんばりましょう!!」と僕も返す。
    自分のために走っていると苦しいだけだが、誰かに応援されてそれに応えようと走っていると不思議に力が湧いてくる。

    フリーフォールしていたペースも、キロ4分半くらいで安定してきた。
    前半は20人以上抜かれただろうけど、後半は3人くらいしか抜かれずになんとかゴール。
    手元のストップウォッチでは43分30秒を切ったくらいか。
    全体では35位くらい、50代の部では10位くらいかな。 
    目標が45分だったので合格点!

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    マラソンは、どんな距離でも苦しい。
    スタートしてからの2割で出場したことを後悔するが、その後、徐々に持ち直す。
    最後のラストスパートで力を出し切ったところで、なぜか「ああ良かった、また走ろう」と思う。

    新型コロナ禍で、大会の開催を決断し、準備し、運営してくださった関係者の皆さん、本当にありがとうございました。
    今日のランナーたちの笑顔は、全て皆さんたちのおかげです。 
    また来年、走らせていただきます!! 

    本日夕方、地元の福祉施設の関係者から、障害者福祉の現状をヒアリングした。
    詳しく伺ってみて、改めて大変な職場であることがわかり、全国で同様の状況であることを踏まえると、国の政策としてなんとかしなくてはいけないと感じた。 

    2016年に神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」で障害者19人が殺害された事件は、記憶に新しい。
    しかしそこまでひどい事件に発展しないとしても、全国の障害者福祉施設が 、厳しい労働環境の中で人材不足、離職率の高さ、処遇改善の課題などに直面しており、ギリギリの運営となっているとのこと。
    その結果、全国的に、職員による障害者虐待の相談の増加につながっているとのことだった。

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    特に知的障害者の場合は、通常の社会生活を営むことが難しい場合が多く、成長して力が強くなれば家族でも同居して生活することが困難になることも多いという。
    こうした障害者のそれぞれの状況を把握し、安心して生活できる環境を提供する障害者福祉施設は、社会的に最も弱い人たちを支える重要な機能を担っていると言える。

    このような状況はもちろん、地元だけでなく全国で共通しているという。
    だとすれば、国の施策としてしっかりと対応しなければならない。
    どうすればこうした状況を改善することができるのか、本日の訴えをもとに厚生労働省など中央官庁としっかりと議論してみたい。

    今週、臨時国会が始まり、党の政務調査会等の役職も決まりました。
    主なものを一覧すると、以下の通りです。
    (デジタル関係)
    ・デジタル社会推進本部(平井卓也本部長):事務局次長
    ・同サイバーセキュリティPT(仮称、牧島かれん座長):事務局長
    ・同 Web3PT(平将明座長):事務局次長
    ・情報通信戦略調査会(野田聖子会長):事務局次長
     (金融関係)
    ・金融調査会(片山さつき会長):事務局次長
    (農林水産関係)
    ・養豚農業振興議員連盟(葉梨康弘会長):事務局次長
    ・水産総合調査会(石破茂会長):幹事
    (その他)
    ・中央政治大学院(有村治子学院長):副学院長 
    ・広報本部ネットメディア局(平将明局長):事務局次長 
    ・環境・温暖化対策調査会・食品ロス削減PT(堀内詔子座長):事務局次長
     
    このほかにも8つくらい幹事や副委員長(役員の一番下ですw)の役職をいただいていて、通常国会に比べて2倍以上に増えました。
    そして先週は早速、デジタル社会推進本部や金融調査会の司会を務めさせていただいたほか、政調審議会(自民党の法案審議等の実質最高機関)で説明もさせていただきました(写真)。

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    当選してからまだ1年も経っていないのに、これだけの経験をさせていただけるのは大変光栄です。
    お声をかけていただいた期待に応えられるよう、しっかりと努めたいと思います!
     

    昨日の朝、北朝鮮から弾道ミサイルと思われるものが発射され、青森県の上空を通過して太平洋に落下した。
    青森県や北海道などでは、Jアラートやエムネットによる警報が発令され、大きな混乱を呼んだ。
    今朝8時から、自民党の北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部(江渡聡徳本部長)が開催され、その一連の対応について、防衛省・内閣府等から説明があった。 

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    この会合で、青森県選出の津島淳先生と共に、地元選出議員として以下のことを強く強く主張させていただいた。

    ・Jアラート等の発令が致命的に遅く、不明確で大きな混乱を招いた

    説明によると、
    7:22頃、北朝鮮からミサイル発射
    7:27頃、Jアラート等を発令(北海道、東京が対象)
    7:28〜7:29、ミサイルが青森県上空を通過
    7:29頃、Jアラートに青森県を追加
    となる。
    明らかに、当初発令されたJアラートは不正確で、実際にミサイルが通過した青森県がアラートの対象に追加された時には、ミサイルは通り過ぎつつあったことになる。
    これでは全く避難などの行動を促すことにならない。
    なぜこのようにタイミングが遅れ、しかも不明確な情報発信となったのか、しっかりとした検証と再発防止が必要である。

    ・避難指示の内容が不明確で、周知されていない

    Jアラートやテレビなどでは「地下や窓のない部屋に避難してください」と繰り返し指示が出ていた。
    しかし、地方の多くの町には地下室のある建物や地下街はない。
    また、一軒家には通常「窓のない部屋」もない。
    こうした避難指示が、混乱を助長した面が否めないだろう。
    また、朝の通学時間帯だったこともあり、通学中の小中学生にはJアラートなど携帯電話を前提にした警報は届かず、通常通り通学した学校も多かったようだ。
    Jアラート等発令時の避難指示には、現実の様々なケースを想定したきめ細かな改善が必要である。
    また、警報が発令された場合にどう行動すればよいのか周知しておくことや、避難訓練の実施など、普段からの避難指示の周知も大きな課題である。

    今回のミサイル発射に対しては、このように多くの教訓と反省を残すことになった。
    「国民の生命と財産を守る」という政府の最も基本的な責任を果たすべく、引き続き詳細な検証・改善が必要である。

    本日、第210回国会(臨時国会)が召集されました。
    12月10日まで、69日間の会期の予定です。

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    「通常国会」「臨時国会」「特別国会」の違いについて、よく聞かれます。

    まず、去年の総選挙直後に開催されたのは「特別国会」でした。
    「特別国会」または「特別会」は、衆議院解散による総選挙後に行われ、内閣が総辞職しているために、両院で内閣総理大臣の指名が行われます。
    去年の第206回国会は、11月10日に開会し、3日間の会期の後、11月12日に閉会しました。

    その次に開催されたのは「臨時国会」でした。
    「臨時国会」または「臨時会」は、緊急の補正予算や関連法案等を審議するために開催されます。
    会期はその都度決定され、去年の第207回国会は補正予算等を審議するために12月6日に開会、16日間の会期の後、12月21日に閉会されました。

    「通常国会」または「常会」は、毎年1回、1月に召集され、予算や関連法案等を審議します。
    会期は通常150日間と決まっていて、今年の第208回国会は1月17日に開会され、6月15日に閉会されました。

    今年の臨時国会は69日間で、去年の16日間に比べて大幅に長くなりますが、物価高・円安、賃上げ、新しい資本主義(成長と分配の好循環)、豪雨等の災害対策、国家安全保障、新型コロナ、ロシアによるウクライナ侵略、デジタル田園都市国家、労働者のスムーズな移動(学び直し)、エネルギー・原発再稼働問題など、去年に比べても重要な課題が目白押しです。
    宗教問題など、野党の追求も 激化する見込みです。

    僕も、金融やデジタルを中心に、任命いただく役職も増えています。
    これまで以上に忙しくなりそうですが、体調に気をつけてしっかり務めたいと思います。 

    今日の日経新聞に、民主主義国の人口が世界で30%未満になったという記事が出ていた。
    2000年頃は60%近かったことを考えると半減している。
    一方で、強権主義国の人口は70%近くまで増加しているという。

    民主主義国の人口、世界で3割未満に 新興国が離反:日本経済新聞
    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16DIW0W2A910C2000000/ 

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    価値観が多様化する中で、国民一人ひとりの意見を尊重し、国の政策に反映させていくことは容易でない。
    そうした状況では、なかなか国民の考え方の違いをまとめきれずに、意見の対立の中で政策を決められないという民主主義のジレンマの状態が、最近の主要国でも起きている。
    そういう主要国を見て、南米やアフリカなどの発展途上国が民主主義的な国家運営を捨てて、強権政治的な国家体制に転換する例が多いとのこと。
    ただ、そうした国では、ロシアのウクライナ侵略のように国民の望まない戦争に踏み出していき、結局は国民を戦争に駆り出すような暴挙に出てしまうリスクが高いだろう。
    また、中国などは、経済成長を維持するために少数民族の自治区の人権抑圧を強めていると言われている。
    結局、強権主義国は、厳しい時代変化に機動的に対応することには若干メリットがあるかもしれないが、中長期的にみると体制を維持することが困難になるケースが多いように思われる。

    かといって民主主義が万能かと言えば、決してそうではない。
    変化の激しい時代に加えて重い課題も多く、なかなかスピーディーに意思決定し、政策を進めていくことはむしろ難しい。
    ただ、だからといって「多数決主義」に陥ってはいけない。

    民主主義は決して数の多い意見に従うことではない。
    少数意見であっても国家の主権者である国民の一人一人の意見をしっかり尊重し、できるだけ政策に反映させていくことこそが本当の民主主義だと思う。
    これは岸田政権の「聞く力」に通じるものがあるだろう。
    岸田総理の政策スタンスは、まさに「民主主義」のプロセスを大事にし、そうした丁寧な対話と政権運営によって、この国の民主主義をさらに前に進めていくことなのかもしれない。

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