本日、金融調査会の役員会が開催され、同期の小森卓郎先生とともに事務局次長に就任しました。

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役員会では、今後のテーマについて1時間にわたって活発な議論が行われました。
これまでのコロナ対策としてのゼロゼロ融資や資金繰り対策などは徐々に正常化していかなければならない一方、過剰債務の状況では追加的な融資を受けて前向きな投資をする動きがなかなか出てこないという意見も出ました。

私からは、一律に債務免除のような政策を取ることはモラルハザードの懸念がある一方で、政府の行動制限などによって大きな制約を受けた飲食や観光などの業種に対しては、何らかの政策的な措置をしなければ、前向きな動きにつながらないだろうという意見を述べさせていただきました。

ただ、どのタイミングでコロナ対策から前向きな動きの支援に切り替えていくべきか、新型コロナの今後の感染状況など、不透明な部分がまだまだ多いということで、先行きの見通しや予見可能性の点で政策の立案が難しいという意見も出ました。

さらに、資産所得倍増計画については、私から、
「NISAの抜本的拡充の方向性が示されたことは評価したいが、それによって5年後、10年後の成長資金がどのくらい増えるのか、一方で若年層の資産形成がどのように進むことが期待できるのか、政策の効果を示すべきであること。その上で、資産所得倍増計画としてそれで十分なのか、他にもiDeCoの見直しなども必要なのか議論すべき」
ということを述べさせていただきました。

金融調査会の役員として、景気対策や新型コロナ支援のあり方、資産所得倍増プランなど、しっかり議論に貢献していきます。